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クラシック音楽家を通じた、富裕層観光誘致の新たな試み – GOKAN

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11月16日(水)、エッフェル塔内のGustave Eiffelサロンにて、弊社Exa Innnovation Studioが手掛ける東京観光プロモーション事業の一環で、クラシック・コンサート「五感」を開催しました。なぜ、エッフェル塔におけるクラシックコンサートが、東京のプロモーションに繋がるのか、こちらの記事を読みながら、その理由を紐解いていただければ幸いです。また、記事の最後にコンサートの動画を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

私はEISメンバーとして運営に携わり、かつ、2022 Miss SAKEとして日本酒のプロモーションにも携わりましたので、当日のイベントの様子を様々な角度からお届けしたいと思います!

目次

素晴らしい音色にノスタルジックな映像を添えて

今回演奏いただいたのは、フランスのみならず欧米で活躍するクラシック音楽家、土田理恵子さん(ピアノ)、Julie Sévilla Fraysseさん(チェロ)、岡村亜衣子さん(バイオリン)の3名です。皆さんそれぞれコンサートなど舞台で活躍しているだけでなく、欧州の文化的富裕層のクラシック愛好家に招かれてプライベート・コンサートで演奏をしたり、幅広くご活躍されています。

楽曲は、日本の作曲家坂本龍一氏、久石譲氏、フランスの作曲家ドビュッシー、ショパン等の名曲から選曲し、演奏いただきました。詳細は、下に記載のパンフレットをご覧ください。

Gokanのパンフレット
Gokanのパンフレット

会場はエッフェル塔の1階(といっても地上60m辺りにあります)に位置する、Gustave Eiffelサロンでした。そこから見える夜景が素晴らしいのはもちろんですが、コンセプトは「五感」~東京や日本を直感的に感じて頂く演出を行いました。

素敵な演奏のバックに、楽曲ごとの感性やフィーリングに合わせて、東京の日常生活や四季が感じられる映像をステージ背後の大スクリーンにゆっくりと映し出すことで、音楽家とともに観客達がパリにいながら、幻想的な東京的空間に没入したような感覚を創り出しました。多くのお客様から、「とても美しい演出だった」「この景色のある場所に行ってみたくなった」との高評価を頂きました。

photo credit: Benjamin Babiz
photo credit: Benjamin Babiz

日本酒で嗅覚と味覚を研ぎ澄ます

SAKE HUNDREDをスポンサーに迎え、《百光》と《深星》という高級日本酒をウェルカム・ドリンクとしてお客様に振舞いました。瓶を開けるとユリの花を思わせるエレガントな香りが広がり、会場は終始日本酒の香りに包まれていました。

ウェルカムドリンクとして振る舞われた、Sake Hundredの百光と深星

SAKE HUNDREDは、最高峰の日本酒で世界中の人々の『心を満たし、人生を彩る』ことをブランドパーパスとして掲げている日本酒ブランドです。一切の妥協なく最高品質の日本酒を追求し、どれも一貫して上質で優雅な日本酒なので、まさに今回ご招待させて頂いたお客様にぴったりの日本酒でした。

photo credit: Benjamin Babiz
photo credit: Benjamin Babiz

さらにセカンド・セッションの方では、日本酒に合わせたフィンガーフードもご用意しました。一つ星を獲得したRestaurant Pageの手島シェフが手がけるケータリングで、日本の素材を使いながらフレンチのエッセンスを交えた繊細なラインナップは、日本酒との相性が大変良かったです。

  • スモークサーモンと根セロリ、柚子胡椒のカナッペ
  • 季節のキノコと鶏つくねのピンチョス
  • キャビアと甘エビのタルタル ジャガイモと竹炭のブリニ
  • 炙り〆さばの押し寿司 生姜とアオサ海苔風味
  • 鴨胸肉の照り焼き 根菜のピクルス ヘーゼルナッツ味噌のコンデュモン
photo credit: Benjamin Babiz
photo credit: Benjamin Babiz

クラシックコンサートを通じてパリから東京へ

こちらのイベントは、弊社が東京都及び東京観光財団の委託を受けて、企画・開催した富裕層向け東京プロモーションイベントです。なぜ、クラシックコンサートなのか?その種明かしをします。

当地フランスでは、日本は大人気で、クールジャパン系のアニメやゲームの巨大イベント、伝統産業品の展示会、日本食・日本酒イベントなどなど、日本関連のイベントは数多あります。しかし、そこに来るのは、すでに日本ファンや日本通がほとんど。東京や日本のプロモーションの目的は、日本ファン・日本通向けではなく、新たな層の開拓・取り込みのはずです。

富裕層向けのプロモーションとなると、それが各段に難しくなります。そもそも、真の富裕層にどうリーチするのか?さらに、リーチできたとしても、どう訪都・訪日に仕向けるのか?というのも、富裕層の人々は良いモノやコトに触れる機会に恵まれており、すでに自分にとって最適な年間を通じたグローバル・カレンダーを確立してしまっているからです。ファッション・ウィークはパリへ、夏のバカンスはエーゲ海で、年末のオペラやクラシック鑑賞はウィーンで、冬のバカンスはフロリダへといった形です。ごく一部の日本通・日本ファンは、既に日本旅行を彼らのグローバルカレンダーに入れてくれているかも知れませんが、そうでない方々に、新たに訪都や訪日を入れてもらうのは想像以上に難しいのです。

photo credit: Benjamin Babiz

本イベントの企画は、世界で活躍する若くて美しいクラシック音楽家たちとの出会いに始まります。彼ら彼女たちは、パトロンやプライベートコンサートに誘ってくれる支援者たち、欧米の文化的富裕層たちに囲まれ、ネットワークを広げていたのです。欧米社会でクラシック音楽等の芸術の世界にパトロン文化が残っていることに着目し、欧米で活躍するアーティストを通じてそうした富裕層にリーチすることができるのではないかと考えたのです。

東京の舞台芸術シーンは、奏者、観客、劇場ともに世界の先進都市に劣りませんが、知られていません。何よりも、欧米のみならず、世界の他の地域では感じることのできない自然や文化の豊かさや感性があります。そこで、欧米で活躍するアーティストたちを通じて、パトロンや支援者ら文化的富裕層にとっての訪都・訪日のきっかけ(理由)を作ってもらうという戦略的な構想を持つに至ったのです。

photo credit: Benjamin Babiz
photo credit: Benjamin Babiz

実際に本コンサートには、フランスで著名な女優の方、国際的に活躍するデザイナーやフォトグラファーの方、そして様々な事業家の方、世界的な芸術家など、文化人・財界人の富裕層の方々がお越し下さりました。さらには、どうしても彼女たちの演奏を聴きたい、エッフェル塔という晴れ舞台でのコンサートを生で見たいと、わざわざイタリアやアメリカからパリまでお越しくださったパトロンの方もおられました。

エッフェル塔でのコンサートは大変素晴らしい結果となりましたが、私たちのコンセプトの中ではまだプロローグに過ぎません。次年度にも、クラシック・コンサート「五感」の第2弾を、また、東京の素晴らしいべニューに音楽家と実際にお越し頂く富裕層向けツーリズムへと発展させることで、新しい東京・日本のブランド確立に繋げていきたいと考えています。 

最後に、コンサートの様子をご覧ください!

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