Elon Muskが率いるNeuralinkの、猿が脳波を使ってコンピューターゲームをするビデオが公開され話題になりました。
猿がジョイスティックで画面上のカーソルを動かしています。この時に、脳は手を動かす電気信号を発信しています。埋め込み型のデバイスによりこの電気信号をキャッチしてクラウドに送信し、電気信号から命令を解釈することにより脳波でモニター上のカーソルを動かしています。
この分野はBCI(Brain ComputerInterface)と呼ばれます。デバイスは埋め込み型かウェアラブル型、脳波から命令または文字を読み取る研究が進んでおり、埋め込み型デバイスから毎分90秒の単語を入力できた研究成果も公表されています。
Facebookも2017年から参入し、脳波からテキストを読み取り、自社のAR/VRウェアラブルデバイスと連動させようとしています。ベンチャー企業においてはMuseが脳波を測定できるヘッドバンドを発売し、Neurableがヘッドフォンを発表しました。
以下、EISの考察です
- 脳波を使ったインターフェースは障がい者向けの研究から発展してきたが、一般消費者向けにも実用化レベルの一歩手前まで発展してきている
- まずは脳波モニタリングによる安全運転・眠気・ストレス診断等のビジネスが立ち上がると予想される
- その後テキスト入力や命令ができるインターフェースが実用化された際、現在のスマートフォンの位置づけが大きく変わる可能性が出てくる
参考文献
- CNN
- Tech Crunch
- Marktechpost
- Brown University
- Photo credit: BrainGate.org via Brown University