ご存知の方も多いと思いますが、米国では、Pelotonというサブスクリプション型の自宅用エアロバイクが大流行しています。エアロバイク機材が$1,895、分割払いでは$49/月(39か月間)、オンラインでエクササイズを受講できるサブスクリプション・サービスが$39/月というプログラムです。2021年1月現在で会員数が440万人超とも伝えられる、超人気サービスになっています。
特質すべきは、充実したコース。カリスマ・インストラクターたちが、バイクだけでなく、室内ジムやヨガのコースを毎日ストリーミングで配信しているのです。Pelotonインストラクターに恋する人が続出、といった記事まで見られるようになっています。
全米に展開するショールームで、ライブのレッスンを受けられるだけでなく、出張や旅先でもPelotonコースを受けられるようにPelotonエアロバイクを設置したホテルを探すことができるPeloton Hotel Finderを自社サイト上で展開しています。もちろん、ファッショナブルなスポーツ・アパレル商品も数多く販売しています。こうして、単なる自宅フィットネスクラブではなく、ライフスタイル・ブランドになっているのです。
目次
以下、EISの考察です。
- 消費者の目的や生き方に深く入り込み、アクティブなコミュニティを作り上げるライフスタイル・ブランドが、ますます他を凌駕する時代となる
- ライフスタイル・ブランドは、ファッションや旅行など消費者の様々な消費活動をターゲットに成長を続ける
- こうしたライフスタイル・ブランドの例としてはApple、Teslaが二大巨頭だが、近年、LululemonやPelotonなど、フィットネスを軸としたブランドが台頭しており、このトレンドは益々広がるだろう
- 既存のブランドも、消費者の目的や生き方を見つめ直し、コミュニティが自然と活性化するようなライフスタイル・ブランドへの転身を検討すべき
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