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個人デイトレーダー急増で、米国株式市場に起きた大事件

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米国株式市場で、一部の銘柄が異常な値上がりを起こす事態が発生し、問題視されています。

目次

GameStop株価に何が起きたのか?

ビデオゲーム小売りチェーンのGameStopの株価は2021年頭に$19でした。それが1月27日には一気に$347に高騰し、翌28日には$193に急降下し、翌29日には$325に再び高騰し、そこから下がり続け、2月3日現在では$90程度で推移しています。

この株価の動きの裏には何が起こっていたのでしょうか?なお、GameStop社の事業はオンライン化の進行の中でむしろ停滞しており、また、このような急騰を招くような新戦略を発表した訳ではありません。株価の動きは同社の業績と全く乖離したものだったのです。‍

‍ことの発端はRedditという米国で人気の投稿型ソーシャルサイトの中の「WallStreetBet」というフォーラムでの書き込みから始まります。

素人の株デイトレーダーが、こことここの株買おうぜと言い合わせ一気に買いを始める。ただ、少し前までは、いくら個人投資家たちが買い注文を入れたとしても、株価への影響は限定的でした。個人で売り買いのしやすいFXの世界では、日本の主婦層を中心とした個人トレーダーたちが市場を動かしているとして、「ミセス・ワタナベ」や「キモノ・トレーダー」という俗称が生まれていました。

ところが、ここにきて、株式の世界でも、Robinhoodのようなアプリが誕生し、素人トレーダーが気軽に株の売買ができるようになり、その数も大激増しているのです。さらには、COVID-19の影響によって、多くのスポーツがキャンセルや遅延するなかで、スポーツベッティングに励んでいた人々も、株式デイトレーティングに流入して、デイトレーダーの増加に拍車をかけているようです。

‍投資家が恣意的に株価の動きを操作し利ザヤを稼ぐ、これまでにヘッジファンドたちがやってきたことかも知れませんが、それを個人トレーダーがソーシャルメディアで結託して行うことができるようになっていることを明らかにした今回の事象は、ウォールストリート界隈だけでなく株式資本主義全体にとってショッキングな出来事となりました。

EISの考察

  • 個人デイトレーダー増加の流れは不可避であり、当面増加し続ける
  • しかしながら、今回のGameStopのような株価操作は株式市場を根底から損ねかねないものであり、新たな規制や運用ルールが検討・導入されるだろう
  • 一筋縄では解決できない困難な問題であり、どのような解決策が取られるにせよ、株式市場の流動性を制限する方向に行かざるを得なくなる
    (中長期的には、こうした規制・ルールが株式市場全体の発展・拡大を妨げるきっかけになってしまうことも十分に考えられ得る)
  • 個人投資家の方々は、現在の株式市場の過度な激動に振り回されて大損害を出さないように、十分に注意する必要がある

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