こちらの記事によれば、Googleの検索数インデックスは明らかに下降線を辿っていると指摘しています。2020年第二四半期には、検索連動の広告収入が頭打ちになったと伝えられました。その背景には、以下の要因が挙げられるとしています。
目次
Google検索に今起きていること
- 新たに作成されるウェブサイト数(ホスト名ベース)が、5年程前かより、急降下を始めていること
- グーグルの検索アルゴリズムがサイトの「新鮮さ」を重視するようになり、検索結果として上位に表示される「コンテンツの質」の問題に繋がってきていること
- 一方で、上質のコンテンツは、Amazon、Facebook、Twitter、Netflix、Spotify、Shopify, eBay、Craigslistなどの非オープンのプラットフォームで生まれる動きが加速化していること
EISの考察
- それでは、Googleはどのようにしたら、こうした下降線の芽を摘むことができるのでしょうか?それは、検索エンジンに求められる役割の本質に立ち返ることだと筆者は言います。検索ごとに、何個もの広告サイトと、質の高くない関連サイトを並べ続ければ、ユーザー乖離は拡大していくでしょう。
- こうした状況を打開するツールとして期待されているのが、2018年に発表した自然言語処理AI技術「BERT」です。しかしながら、非常に高い 計算処理能力と膨大なメモリーが求められること、学習プロセスには非常に時間がかかることなど様々なハードルがあり、まだまだ普及・スケール化には時間がかかるでしょう。
- ポータルサイトから検索エンジンへの流れを先取りし、世界(中国以外の)を斡旋したGoogleですが、その主戦場では、新たな覇権への争いが熾烈さを極めているのです。こうした流れを正しく理解し、技術の動きを注視していくことが大切です。