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ロケ撮影を再定義する?!次世代最新バーチャルプロダクションの裏側

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エンタメの聖地と言えば、ロサンゼルス・ハリウッドを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?今回は、バーチャルプロダクション技術に特化した、映画、テレビ、CM制作のフルサービスを提供しているOrbital Virtual Studiosで採用されている、ハリウッドでも最先端の映画制作技術とスタジオ見学の様子をご紹介します。このスタジオでは、Star Warsの実写ドラマTVシリーズのMandalorianでも使われた、リアルタイムレンダリングと呼ばれるバーチャル撮影技術をいち早く取り入れたプロダクションを行っています。

まず、こちらの動画をご覧ください。

‍ターンテーブルで出演者や小道具を回転させながら、カーブしたLEDウォール上のリアルタイムレンダリングを同時に回転することによって、LEDウォールが無限に続いているように見えるのです。このように壁、床、天井などの表面にこの最新のタイトピッチLEDパネルを採用することよって、実際のステージとパネルに映し出された映像がシームレスに繋がって見える仕組みです。今までロケ地で行われていたような撮影がこの技術を使ってスタジオで行われることで、大幅な撮影コストの削減にも繋がるのです。大自然や絶景を求めて、大人数からなる撮影クルーがわざわざ海外へ撮影の為に出向くこともクリエイティブ界では日常茶飯事ですが、今後このようなバーチャルプロダクションによって「ロケ」の撮影が再定義されるかもしれません。

バーチャルプロダクションはDisney+のMandalorianでも話題になったように、近年注目を集めています。このMandalorianで使われていたLEDパネルが2.6ピクセルピッチに対して、今回訪問したOrbital Virtual Studiosで採用されているのは1.9ピクセルピッチ。ちなみに、LEDビジョンを構成するLED電球同士の距離のことをピクセルピッチと呼び、電球同士の距離が短くなればなるほど、高画質が再現できるそうです(参照1)。1.9ピクセルピッチが採用されたスクリーンでの撮影には、被写体にカメラが1mまで近づくことができます。一方で、現在他社で使われているLEDパネルでは、最低でも6m先から撮影を行わなければならないため撮影には広大なスペースが必要となります。

共同代表のAJさん(左)とChristopherさん(右)

共同代表のAJさんとChrisさんによると、このように大規模かつ高画質なタイトピッチLEDパネルを採用しているスタジオは、現在のところ世界でもOrbital Virtual Studiosだけと教えて下さいました。Volume(ボリューム)と呼ばれるOrbital Virtual Studios 特注のLEDパネルは、端から端までの全長は210フィート(約64m)で高さは22フィート(約6m)。この巨大LEDパネルはこれから新設される約1400平米のメインスタジオに、馬の蹄鉄のようなカーブ状に設置されるそうです。「我々のスタジオではグリーンスクリーンや壁面LEDではできないことが自由かつ従来よりも低コストで再現できます。バーチャル・プロダクションによって、これまでの映画制作の常識では想像もできなかったようなクリエイティブが柔軟に表現できるようになるので、スタジオでの撮影の可能性が大きく広がると思っています。」とChrisさんが説明して下さいました。

今回我々が訪問した時には、ちょうどスタジオにて室内セットでの撮影を行なっていたため、残念ながら上図の動画のようなタイトピッチLEDパネルが使用された撮影を実際に見学することはできませんでした。しかし、今月にはShikohinのプロモーションビデオ撮影も控えているので、またその撮影風景を公開する予定です。そちらも、楽しみにしていてください。

Studio見学時の様子はこちらからご覧ください

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