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ヨーロッパ随一のテックカンファレンス:Viva Tech 2022で見つけた注目トレンド

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Viva Techは6年前にパリで始まり、ヨーロッパにおける主要なイノベーションとスタートアップが集まる展示会として注目度が高まっています。フレンチテックから生まれたこのイベントには、ヨーロッパ(スイステック、イタリアテックなど)、アフリカ(コンゴ、モロッコなど)、アジア(インド、日本など)を含む30カ国からスタートアップ企業や支援組織が参加しています。

今年は6月15日から18日の4日間に渡って開催され、コロナ後初のライブイベントとなりました。現地会場にはおよそ9万人が足を運び、オンラインイベントには30万人が参加しました。今回は、私が直接会場に足を運んで見えてきた、最新の注目トレンドを4つ紹介します。

目次

1. 気候変動・グリーンテック

2022年のViva Techでは、GreenTechエコシステムのスタートアップ企業がますます重要な位置を占めるようになりました。数多くのグリーンテック新興企業の中には、企業がESGや気候変動による影響を分析し、導き出すことを支援するプラットフォームや、ネットゼロの準備をするためのプラットフォームがあります。

その中で最も興味深かったのはGreenlyで、拡張APIによりESGレポートの中核となるデータ収集の問題に取り組んでいました。また、グリーンテックのエコシステムでもう一つ興味深かったのは、Urban Canopee です。同社は、都市の中心部に緑あふれる島の開発をしています。地面に1㎡のスペースごとに傘を裏返したような形の植物を配置することで、50㎡の日陰スペースが生まれます。原理は、水と基材を蓄えた大型コンテナ、エネルギー自立のための太陽電池、ポンプ、点滴センサー、傘型構造物に巻き上げる厳選された登山植物で、管理は全て遠隔操作で行えます。熱波が多くの都市で発生する中、このソリューションは近い将来、重要な役割を果たすかもしれません。

会場に設置されていた、Urban Canopeeのデモ(EIS撮影)

2. サイバーセキュリティ

コロナや最近のロシア・ウクライナ戦争で、企業にとってサイバーセキュリティの脅威は高まっています。

  • 在宅勤務の導入により、以前からあったサイバーセキュリティの課題が増幅された
  •  例えば、偽のヘルプデスク・チームなど、ソーシャル・エンジニアリングによる策略が増加している
  • サイバー攻撃者は、セキュリティが脆弱なウェブサイトを利用してマルウェアを配信している

サイバーセキュリティの話題はこれまでそれほど大きくはありませんでしたが、今回の展示会ではほとんどの国のブースで、企業がセキュリティを監査し、侵入を防止するためのソリューションを提案する新興企業が紹介されていました。

例えば、イタリアの新興企業であるLECS は、中小企業向けに、ローカルネットワークのサイバーセキュリティの脅威を常に監視し、積極的な保護を提供する接続デバイスを開発しています。また、フランス国防省のブースではこのテーマを特に強調し、約10社のサイバーセキュリティ関連スタートアップの支援活動の様子も紹介していました。

3. WEB 3.0、メタバース、AR-VR

Web 3.0は、今回の展示会でも最も注目されたトピックの一つでした。最大のブースの一つであるMetaは、ゲーム、バーチャル観光、Horizon Workroomsでの説得力のあるバーチャル会議の体験など、様々なVR/AR体験をブースで提供していました。

Metaのブースでは来場者がOculus Quest 2を付けて、様々なAR/VR体験をしていた(EIS撮影)

暗号通貨のオンライン取引プラットフォームであるBinanceも大きな存在感を示し、NFTマーケットプレイスを大きく宣伝していました。

Web3.0とメタバー関連については、様々なセクターの企業(輸送、エネルギー、観光、高級品、ファッションなど)がViva Techに出展しており、ブランドを粉飾して競合他社と差別化する理由にもなっています。

ファッション業界最大手LVMHと化粧品最大手L’OREALも大規模なブースを構え、メタバースのためのバーチャル試着やファッションを提案していました。LVMHは、ソルト&ペッパーヘアーの若手新人バーチャルインフルエンサーLiviを紹介し、木曜日の朝に行われたショーで初めて公の場に登場し、多くの来場者の話題の的になりました。

LVMHのバーチャルインフルエンサーとして初公開されたLivi / Image Source:Scandinavian Mind

Vivatechはまた、革新的なスタートアップ企業も紹介しました。Wanderlandは、ユーザーが地理的に位置する仮想資産を作成し共有することができるARメタバースです。最後に、今回のViva Tech参加者全員に、ソリューションプロバイダーであるPoap.frが提案したイベントのPOAP(Proof Of Attendance: 出席証明)NFTと、高級品の購入証明/トレーサビリティを受け取る権利が与えられました。

4. 商品と乗客を運ぶドローン

都市部の物流や旅客輸送用に、約20種類のVTOLとドローンのプロジェクトが展示されました。これらのプロジェクトは、ネット・ゼロ社会の実現という目標と、快適さや贅沢さを求める人間の欲望との間にあるギャップを強調し、その可視性から大きな注目を集めました。

最も顕著だったのは、ドイツのVTOL企業であるVolocopterで、2024年からパリでタクシーを飛ばし、首都のある場所から別の場所へ移動させることを夢見ています。2年後にパリで開催予定のオリンピックに合わせて、華々しいローンチになるに違いありません。

会場では実際にヘリコプターもお披露目された(EIS撮影)

今回ご紹介した企業を見ても分かるように、グリーンテックやメタバースは引き続き主要トピックとして挙げられており、今後も目が離せません。コロナで開催されていなかった展覧会やカンファレンスが、ヨーロッパでも通常通り開催されて活気を取り戻しており、我々も下半期にはたくさんのカンファレンスに足を運ぶ予定です。これからも欧米現地からの最新トレンド情報に、ご期待ください。

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