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ソーシャルドリンクを販売する、今話題のノンアルコール飲料専門店

以前、第95回インサイト「敢えて酒を飲まないライフスタイル、ソーバー・キュリアスが今後も続くワケ」で、敢えてお酒を飲まないという選択肢「ソーバー・キュリアス」という概念をご紹介しました。欧米では年始に断酒を行うDry Januaryが若年層を中心に定着していたり、近年のウェルネストレンドも後押ししてノンアルコール飲料がブームになっています。そのブームを加速させた要因の一つは、やはりパンデミック。コロナによって感染症や病気にかからないようにと健康意識が高まったことはもちろん、自宅待機によって人々の飲酒量は増えたことで、それに伴い多くの人が自分の飲酒習慣を見つめ直し、お酒を控えるようになったとも言われています。

そんなソーバー・キュリアスブームを証明するように、去年コロナ禍にNYとLAではノンアルコール飲料専門店がオープンしました。今回は、各店舗にお邪魔した中でスタッフさんからも面白いエピソードやオススメのノンアルコールブランドを聞けましたので、ご紹介します。

目次

Boisson – https://boisson.nyc

330 Bleecker St Suite B, New York,NY 10014

アルコール抜きの高級スピリッツ、ワイン、ビールなど125銘柄を販売するBoissonは、2021年初旬にブルックリンにて初店舗をオープン。その人気は瞬く間に広がり、現在ではニューヨーク市内に5店舗を構え、オンラインショップをオープンするまで急成長しました。

こじんまりとした店内だが、計125ものブランドを取り扱うBoisson West Village店
置いているだけでサマになる、お洒落なパッケージデザインが揃う

ノンアルビールからカクテルまで、冷蔵庫には「RTD:Ready to Drink」(すぐに飲めるパッケージ飲料)がズラリ

一見は普通のリカーショップと見違えてしまうほど、ウイスキー、ジン、ウォッカ、テキーラなどの代替品が豊富に揃う

お客さんのほとんどは禁酒を宣言しているわけでなく、お酒の量を減らしたり休肝日を設けるために、ノンアルコールドリンクを上手に生活に取り入れているという話を店員さんがシェアしてくれました。またお店に居合わせた女性客は、この春先には高校を卒業して離れ離れになるという娘とその友達が週末にお泊まりに来るということで、ジュースやソーダといったソフトドリンクではなくモクテルと共にディナーを振る舞いたいということで、店員さんにオススメを聞いていました。おもてなしが何とも粋ですね。

Soft Spirits- https://www.softspirits.club

3208 1/2 Sunset Blvd, Los Angeles, CA 90026

LA初のノンアルコールボトル専門店であるSoft Spiritsは、2021年10月にシルバーレイクにオープンしました。自身も禁酒歴3年だというオーナーのJillian Barkleyさんは、「一般的に禁酒はネガティブな意味合いが強いですが、必ずしも回復や飲酒問題にフォーカスしたお店にはしたくなくて、ノンアルコールでも単純にカクテルを楽しめる新しくて面白い方法をSoft Spiritsを通じて提案したいと思っています。シラフであることの意味に新しい風を吹き込むようなお店にしたいです。」とローカル誌のインタビュー記事で語っています。

お客さんとのコミュニケーションを大事にするため、敢えてオンラインショップを開設していないSoft Spiritsでは、店員さんとカウンターで気軽に話ができるようになっている(ドリンクの提供は現時点ではしていない)

店内にはポジティブな雰囲気を演出するために、カラフルなアクセント小物で飾られている

こちらも缶や瓶をプシュッと開けるだけですぐ飲める、RTD(Ready to Drink)が冷えています

伝統的なカクテル用のドリンクミキサーからトニックやジンジャービールを入れるだけで美味しく頂ける簡単なものまで、顧客のニーズに幅広く応える商品ラインナップ

味も香りもお酒そのもの!といった代替品はもちろん、CBDやアダプトゲンといった機能性成分が配合されたドリンクもSoft Spiritsには豊富に揃っていました。単純にお酒の代わりとしてドリンクを探す人もいれば、ストレス軽減したい、夜にリラックスしたい、酔っぱらわずに気分を高揚させたい!といった目的をお酒に頼らずに実現したい人が、ノンアルコール飲料専門店を訪れているようです。

会社のパーティーでも、ノンアルコールカクテルで乾杯!

ちょうど社員の誕生日を祝うランチ会があったので、Soft Spiritsにて店員さんオススメのノンアルコールスピリッツを購入してみんなで試してみました!

左:LYRE’Sのノンアルコールバーボン 右:Optimist Botanicalsのテキーラ代替品


動物をモチーフにしたラベルがとてもキャッチーなLYRE’Sのノンアルコールバーボンは、オンザロックでそのまま飲むよりもカクテルのミキサー用としての使用がおすすめということで、シロップとアロマティック・ビダーズを加えてノンアルコールオールドファッションを作ってみました。黒糖のような甘い香りとアロマティックなスパイスが効いたフレイバーで、従来のバーボンに比べると焼けるようなアルコールの喉越しはないものの、それでも味はオールドファッションに限りなく近くて驚きました。

また、地元ロサンゼルスのノンアルコールスピリッツブランド:Optimist Botanicalsは、ビーチ・山・砂漠という3つのLAを象徴する自然からインスピレーションを得たフレーバーを展開。購入したスモーキーなテキーラ風ボタニカルスピリッツをジンジャービールで割るだけで、風味豊かなカクテルが完成しました。焚き火のようなほろ苦い味と香りに加えて、クローブ・ジンジャー・ハバネロといった材料によって口の中が少しピリピリするようなセンセーションを感じる新感覚ドリンクでした。

中でもこれらのドリンクが気に入った!というスタッフ達からは、下記のような感想が聞けました。

  • 翌日は仕事があるけど1杯飲んでリラックスしたいといった時に、このようなアルコール代替品を生活に取り入れたい
  • 二日酔いや頭痛といった副作用を気にせずに、酔っ払いたいというよりも純粋にお酒やカクテルの味が好きでノンアル飲料を飲みたいと思った
  • パーティーといった席では、ソーダやジュースといったソフトドリンクではなく、ノンアルコールカクテルだと自然とその場に溶け込めるので嬉しい

社交の場やレストランなどでも、徐々にノンアルコールのお酒やカクテルがソーシャルドリンクとして提供されていくでしょうか?日本などでもこのようなムーヴメントが波及して、ノンアルコール飲料専門店が身近になる日も近いかもしれません。

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