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アウトドア派の冒険心に火を点ける、EV界期待の新星リビアン

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EVスタートアップのRivian(リビアン)が先月10日に上場し、時価総額が一時1530億ドル(約17兆4000億円)を突破し話題になりました。これは2012年に上場したFacebook以来の超大型IPOですが、驚くべきなのは同社がまだ収益を上げていないにも関わらず、自動車業界でTesla(テスラ)、トヨタに次ぐ評価額を受けていることです。

2018年11月に開催されたLAオートショーにて、アメリカ初の電動式ピックアップトラックの「R1T」とSUVの「R1S」を公表し、一躍、EV界注目の的となったリビアン。ピックアップトラックは日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、セダンのようなキャビンにトラックの荷台が付いた車種のことです。なんと2020年米国内新車セールスの内、5分の1がピックアップトラックだったという統計もあるほどアメリカでは大人気です。

photo credit: Rivian

しかしその反面で、ピックアップトラックは燃費の悪さが短所で、運転を楽しむための車ではなくあくまでも「機能的な作業車」といった固定観念がある人も多いでしょう。リビアンのR1Tはそんなネガティブな要素を電動式にすることで改善し、ピックアップトラックに染み付いたイメージをスタイリッシュに一新しています。そこで本日は、イリノイ州ノーマルにあるリビアン製造工場、ニューヨーク、サンフランシスコに続いてロサンゼルスでも行われている、First Mileというイベントの様子をご紹介します。

街乗りセダンのテスラとは対照的に、リビアンがターゲットにしたのはアクティブなライフスタイルを送るアウトドア派。このイベントは、そんなアウトドア好きのオーディエンスに合わせてLA市内から50kmほど離れたサンタクラリタという街の山奥で行われました。フォードvsフェラーリという映画の撮影現場としても使われた公共用飛行場には、冒険心をくすぐるリビアン「R1T」の魅力を最大限に体験できるような工夫が施されていました。

目次

顧客が抱えうる疑問を想定して作られた、展示ブース

リビアンはテスラ同様、自動車ディーラーを介さずに車を直販しています。そして現時点では消費者がテストドライブできるショールームがまだ存在せず、直接車を見る機会はこのようなイベントかRivian Venice Hub以外にはありません。そのような状況も考慮してか、このイベントを訪れた人たちがどんな興味や疑問を抱えているかを想定し、スペースに反映している印象を受けました。

点線で描かれたオフロードでは、急斜面や凸凹道での走行が体験できる
残念ながら自分でテストドライブはできないが、代わりにスタッフの運転で同乗が可能

スポーツカー並みの馬力とオフロード性能を兼備

新車購入を検討する上で気になるのが、高速での走行感や加速性能。そしてピックアップトラックとしては、舗装されていない砂利道といったオフロードでの走行感も気になるところです。なんとリビアンのR1Tは0-60mph(約96キロ)加速は通常のピックアップトラックが5秒以上かかるのに対して、たったの3秒で加速が可能です。そして、最低地上高が約380mmでEVでありながら水深90cmまでの水上走行が可能というから驚きです。私自身も数字を聞いただけではなかなかイメージが湧きませんでしたが、飛行場に併設されたサーキットとその横に特設されたオフロードでのテストドライブを通じて、そのパワフルかつスムーズなライドを実感できました。

街も山も海も、行き先がどこでもアドベンチャーに

アウトドア好きのリビアン社員の想いとこだわりが存分に反映されているのが機能面です。ギアを運ぶ、バイクやサーフボードを積む、キャプサイトで料理をして、満点の星空の下で寝るといった様々なシチュエーションを想定して設計されており、週末が待ち遠しくなるようなエキサイティングな作りになっています。

フロントトランク部分にもたっぷり荷物が入るのは、EVならでは
普段は置き場所に困るような、スキーブーツや泥だらけのトレイルシューズといった荷物も収納できるように設計されたギアトンネル。踏み台や椅子としても使用できる
シート下コンパートメントにも、収納スペースが確保されている
リビアン特注のYakimaのルーフテントでキャンプ先での寝泊まりがより快適に
ギアトンネルに収納可能な、リビアン特注のSnow Peakキッチンセット。アウトドアでも本格的な手料理が楽しめる
コンソールボックスの下には、持ち運び可能なbluetoothスピーカーも完備

ファンの心を掴む、パーパスドリブン経営

個人的にリビアンは「自動車業界のパタゴニア」という印象を受けています。リビアンのナラティブには「冒険:アドベンチャー」というキーワードがよく使われている通り、好奇心が創造力や発明に繋がるという信念を持っています。「美しい世界をもっと見てみたい!」という私たちの冒険心こそが、未来の子供達のために自然環境を守り、より良い世界に導く原動力であり秘訣だと考えているのです。

主に自然からインスピレーションを受けている塗装とインテリアのブース
R1T」と「R1S」は共に9色展開で、内装は3種類から選べる
カラーごとにインスピレーションボードがまとめられており、ユーザーペルソナのイメージが湧きやすい
ペイントやインテリア素材にはそれぞれ秘められたストーリーがあり、カスタムが楽しくなる
アクティブなライフスタイルを送るユーザーを想定し、内装は泥・砂・水への耐久性を考慮。天然木材を使って家具のように仕上げられたセンターディスプレイがかっこいい
リビアンのシグネチャーカラーであるCompass Yellowのアクセントが随所に見られる

リビアンの魅力のひとつはEVでエミッションフリーを実現しただけでなく、ビジネスのあらゆる側面で環境に配慮した取り組みがされていることと言えるでしょう。ヴィーガンレザーやリサイクル素材といったサステナブルな原材料の採用はもちろん、製造工程で生じる廃棄物の管理といった細部に至るまでカーボンニュートラル達成への努力を徹底しています。

First Mileイベントでしか手に入らない、限定グッズも販売していた
来場者がドリンクやスナックを片手に、より多くの時間を快適に過ごせるようなおもてなしも
家族連れの来場者のために準備されたキッズコーナーは、ターゲット顧客を理解した計らい

既に15万台以上のオーダーを抱えていると言われる中、現在ようやくR&Dも兼ねた社員への配車が行われ始めているようで、「R1T」と「R1S」はオーダーから納品まで1年以上かかると言われています。会場に隣接された駐車場にはテスラやプラグインハイブリットの車で溢れており、美しい海と山に囲まれたカリフォルニアローカルのEVアドベンチャーカーへの関心や期待は、バックオーターに関わらずとても高いと感じました。カリフォルニア在住の方は、12/19まで行われているこのFirst Mileというイベントに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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