デジタル・マーケティング関係者はご存知かもしれませんが、2021年5月よりGoogleサーチのランキング付けのアルゴリズムが変わります。既に様々な要因からランキングを決定していますが、UX向上を促進すべくCore Web Vitalsと呼ばれる以下の三要素をアルゴリズムの主軸として追加することを、昨年5月頃に自社ブログを通じて公表しました。
- LCP(Largest Contentful Paint):ページがローディングを開始してからページ内の最も大きなコンテンツを含めて読み込まれるまでの速度
- FID(First Input Delay):訪問者がページ内でボタンのクリックやメッセージの書き込みなどアクションを起こせるようになるまでの速度
- CLS(Cumulative Layout Shift):ページ内に突然バナーが現れるなど、レイアウトが変わることでUX低下に繋がる要因を測る指標
これは、多くのウェブサイトに甚大な影響を与える可能性があります。というのも、多くのサイトが分析ツール・ビデオプレイヤー・チャットボットなど第三者のソリューションを埋め込んでおり、こうしたスクリプトが裏のコードの中に加わっていくことでページのパフォーマンスは大きく影響を受けるからです。そんな中、コード内に一行のスクリプトを加えるだけで、ページのローディング等の速度を40%増加させるというスタートアップも出てきました。今後、このようなソリューションへの注目度は高まるでしょう。
以下、EISの考察です。
- サーチエンジンのランキングは依然としてマーケティングにとって重要な要素であり、各マーケティング担当者及びサービス提供者はGoogleによるアルゴリズム変更の影響を注視すべき
- 特に、ウェブサイトの管理者である各企業のマーケティング・チームは、デジタル・マーケティングをアウトソース先任せにするのではなく、自力でパフォーマンスをモニターしつつ日々改善できるケイパビリティを持つことが重要となる