2021年1月11日から14日の間にバーチャル環境で実施されたCES2021のキーノートで、VerizonのHans Vestberg会長兼CEOは5G(第5世代移動通信システム)が切り開く可能性について指摘しました。
目次
CESキーノートでの要点
5Gの主要性能である「超高速」、「超低遅延」、「多数同時接続」により、ライフスタイルやワークスタイルが大きく変わり、それにより新しいビジネスが多く生まれ、Verizonはそれを支える通信基盤となることを力強く語りました。
- コロナ禍で、一般化するのにはまだ時間がかかると思われていたサービスが当たり前の様に使われることになった
〜遠隔医療診断、リモートワーク、リモート教育、ネット決済などの導入スピードが5-7年ほど加速した - NFLが取り組む、5Gを活用したファン・エクスペリエンス向上
〜今年のスーパーボウルが開催されるフロリダ州タンパベイのレイモンド・ジェイムズ・スタジアムは5Gを導入済みで、設置された7つのカメラがとらえる異なる角度の映像により、今までは味わえなかった臨場感ある映像でスーパーボウルを観戦することができる - ワシントンD.C.のスミソニアン博物館が取り組むインタラクティブな鑑賞体験
〜アポロ11号が撮影した宇宙の映像を、まるでその場にいたかの様な臨場感で鑑賞することが可能
- 科学や社会の仕組みをより楽しく勉強できる教育プログラムの提供
〜仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を取り入れた教育コンテンツをより多くの子供達に提供するための取り組みを紹介 - Snap社やLive Nation社と組んだ、没入型AR Music Videoの作成
〜プレゼンテーションの最後では、音楽バンドによるライブ・パフォーマンスとVerizonアプリを通じたAR体験を紹介
EISの考察
- 今後、特にエンタテイメントの分野において、5Gの特徴を取り入れた様々なアプリやコンテンツが開発される
- VR/AR観賞用デバイスの普及が広まることにより、そのスピードは更に加速する
- その新たな鑑賞方法が一般化し始めたら、教育、医療、ワークスタイルなどの領域においても、様々な革新的なサービスが生まれることが予想される