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サウス・バイ・サウスウエスト2022で見つけた、次世代のイノベーショントレンド5選

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テキサス州オースティンにて年に一度開催されるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)は、ビジネス、技術、映画、メディア、音楽業界のオピニオンリーダーが10日間にわたり今後のトレンドについて語る米国最大級のクリエイティブビジネス・カンファレンスです。参加者は7万人を超え、CESよりも小規模でありながら、あらゆる業界のトレンドを見極める最高峰のビジネスカンファレンスです。

EISは毎年、世の中で次に起こることをいち早くキャッチするためにサウス・バイ・サウスウエストに参加していますが、近年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催が続き、今年は漸く3年ぶりの現地会場に足を運ぶことができました。オミクロンの影響で参加者出店企業共に盛り上がりに欠けた今年1月に開催のCES2022と比べても、注目起業家たちのライブパネルディスカッションや革新的な技術を肌で体感しようと会場はたくさんの人々で賑わっており、サウス・バイ・サウスウエスト2022は大盛況という印象を受けました。今回はサウス・バイ・サウスウエスト2022で見つけた次世代のトレンドを先取りする5つの先進企業・サービスを紹介します。

目次

1. Doodles

今年のサウス・バイ・サウスウエスト最大のトピックはNFTで、中でも最も注目されたプロジェクトは、所有者が様々な対面イベントに参加できる漫画NFT「Doodles」でした。Doodlesは、サウス・バイ・サウスウエストでアートインスタレーション、グッズ、インタラクティブな展示などのイベントを開催し一般公開されましたが、それとは別にVIPセクションやプライベートコンサートなどDoodles NFT所有者だけがアクセスできる優待イベントやおもてなしが特徴的でした。今回のDoodlesの試みは、NFTがIRL(現実世界)でのイベントにもアクセスできるようにした好例の一つで、今後大規模なイベント等でのこのような特典は一般的になることが予想されます。また、Doodlesのプロジェクトの一つであるNoodleは、早ければ今年中にもIRLでカップラーメンの販売を予定しており話題を呼んでいます。NFTアートから物理的な商品販売の流れは、確固なコミュニティがあってこそ実現可能な販売戦略であり、その成否に注目が集まります。

Doodles NFT所有者だけがアクセスできる優待イベント会場(SXSW2022にて:EIS撮影)

2. World View

多くの人が、一度は宇宙から地球を見てみたいと夢に思い描いた経験があると思います。近年、起業家や芸能人が商業宇宙旅行に飛び立ったというニュースを耳にするようになりましたが、実際にそれができる人はほんの一握りです。World Viewは成層圏に人を運ぶ気球ベースのシステムを開発しており、実際に宇宙空間まで突入することなく宇宙からと同じようなアングルで、より安全に楽しく地球を眺めることのできる宇宙旅行を提供しています。現在、成層圏への旅行は5万ドル(約600万円)と簡単には手の出ない価格設定になっていますが、今後導入が進むにつれて私たちが気軽に宇宙旅行できる日も遠くはないのかも知れません。

成層圏へ旅行ができる、Worldviewの乗客室の様子(SXSW2022にて:EIS撮影)

3. Holoride

Holorideは、Audiとの提携により車内でのバーチャル体験によって現実世界と仮想世界を融合するというこれまでのVRの概念を超越したエンターテイメントを提案しています。歩行者や対向車など現実世界の風景がVRヘッドセットを通じて忠実にゲーム場面へと変わるため、車の後部座席で過ごす時間がよりワクワクする体験へと変わります。長時間のドライブでも、街中でのちょっとした移動でも、Holorideは車外にバーチャルなインタラクティブ環境を作り出し、ユーザーは車内にいながら、楽しいゲームをしたり、探索したりすることができるようになるのです。近年、Apple Car発売の噂やSONYがPlayStationのようなEVを販売したりと、エンタメに強いハイテク企業がEVへ続々と参入しています。このように、車の移動時間をエンターテイメント空間へと変えるというトレンドは、今後も目が離せません。

4. PORTL

PORTLはユーザーのカメラからホログラムを作成し、PORTLボックスがあるところならどこでも自身の等身大ホログラムを投影することができます。この先進技術を使えば、消費者が数秒で世界中に「テレポート」できるため、例えば東京のリビングにいる人が、ロサンゼルスの家族のリビングに自分を投影するというように、これまでにないバーチャルな繋がりを実現させます。PORTLはこれまでバーチャルでは実現が難しかったサイズ感をうまく表現できるため、よりリアルに人々が交流する手段を提供し、ミュージシャン、セレブリティ、アーティスト、公人などが、瞬時に世界中の人々と関わり交流することができるようになります。映画「スターウォーズ」のジェダイ・テンプルでの等身大ホログラム会議のような風景が、このPORTLを使って日常的に見られるようになるかもしれません。

例えば、このPORTLを使えばゲストシンガーやバンドメンバーは現地に行かずとも、まるで実際に会場にいるような等身大の姿をPORTLボックスに投影させてコンサートに参加できる / photo credit: PORTL

5. Unistellar

望遠鏡は何十年も前から存在していますが、これまで飛躍的な進化はしてきませんでした。通常の望遠鏡は天文学に詳しい人であれば使いこなせますが、Unistellarは誰もが専門家になれるようにユーザーエクスペリエンスを向上させました。ピント合わせなどで従来の望遠鏡に電子機器を組み込んだものはあったものの、Unistellarはユーザーがスマートフォンのシンプルなインターフェースから直接特定の星座、星、惑星を選び、あとは望遠鏡に任せれば直接ピントを合わせることができるので、子供から大人まで誰でも簡単に天文観測を楽しむことができます。

また、Unistellarには所有者で構成された独自コミュニティがあり、ユーザーが携帯電話から取り込んだデータや高解像度の画像を市民科学プログラムに提供できます。まだまだ未解明の事柄が多い天文分野において、世界中のユーザーが自宅から定点観測データを提供することで、趣味としての天文観測の域を越えた大きなプロジェクトに関われるということで人気を博しています。

photo credit: Unistellar press

今年のサウス・バイ・サウスウエストでも、幅広いビジネスアイディアや技術が紹介されていました。今回ご紹介した企業を見ても分かるように、NFT、メタバース、 AR /VR、宇宙は主要トピックとして挙げられており、今後特に注目の領域です。サウス・バイ・サウスウエストは、イノベーションとアイデアの最高峰のイベントと言われるように、ここから生まれるトレンドはやがて世界中に広がっていくことが予想され、そのような波及も非常に興味深いものがあります。特に、HolorideやPORTLのように、現在の日常生活を大きく変えるようなイノベーティブな製品によって、数年後に我々の世界がどのように変わっていくのか楽しみですね。

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